やまももの収穫は年に2週間足らず。市場に出ない「幻の果実」の産地レポート【和歌山・上富田】
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和歌山県上富田町(かみとんだちょう)。熊野古道の玄関口にあたるこの町の「町の木」が、やまももです。
初夏、青々とした葉のつけ根に真っ赤な実がつきます。地元では「赤い宝石」と呼ばれるこの果実、実はスーパーの果物売り場でほとんど見かけません。
なぜか。答えは「収穫できる期間」と「足の早さ」にあります。
1. 収穫は例年6月中旬からの、2週間足らず
産地・上富田町で収穫と加工を担う「口熊野かみとんだ山桃会」によれば、やまももの収穫は例年6月中旬から25日ごろまで。年によって7月上旬までずれ込むこともありますが、それでも一年のうち2週間足らずです。
さくらんぼやいちごのようにハウスで時期をずらす栽培も、やまももでは一般的ではありません。梅雨のさなか、実が熟したそのタイミングだけが収穫のチャンスです。
2. 収穫したそばから、傷みはじめる
もうひとつの理由が、果実の性質です。
やまももは高温多湿の時期に熟すため傷みがとても早く、収穫後は日持ちしません(徳島県の果樹研究機関の報告でも、発酵・腐敗しやすい果実であることが指摘されています)。
- 収穫できるのは年に2週間足らず
- 収穫した実は、その日から傷みはじめる
- 遠くの市場まで運ぶ時間がない
この三つが重なって、やまももは「産地の外にほぼ出ない果実」になりました。全国的にも果実として出荷しているのは徳島や高知など一部の産地に限られます。「幻の果実」の呼び名は、比喩ではなく物流の現実です。
3. だから、収穫したその日に加工する
上富田町では、この課題への答えがはっきりしています。収穫したやまももを、傷む前にシロップとジャムにすること。
収穫を担う山桃会は、町内や近隣の庭や畑のやまももを所有者の要望を受けて収穫し、加工品にして届けている住民有志の団体です。2015年の設立から、「町の木であるやまももで町を良くしたい」という思いで続いています。
まちーくセレクトで扱っているやまももシリーズは、すべてこの上富田の果実から生まれたものです。私自身、現地でやまももを食べ、作っている方にも会ってきました。この産地の熱量ごと届けたくて、EC で扱うことを決めました。
4. 「幻の果実」を一年中楽しむ、ほぼ唯一のかたち
| 商品 | 内容 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 熊野山桃シロップ 235g | 炭酸割りが定番 | ¥1,990 |
| 熊野山桃ジャム 140g | 果実ごと煮た無添加 | ¥2,640 |
| 熊野からの贈り物 3点セット | シロップ・ドロップ・ジュレ | ¥3,410 |
| 熊野やまもも 結 3点ギフト | 贈り物向け化粧箱入り | ¥5,610 |
シロップの割り方・ジャムの食べ方は 👉 やまももシロップのおいしい飲み方・割り方7選 で詳しく。
まとめ|2週間の赤を、瓶に閉じ込めて
やまももの旬は、梅雨の晴れ間のように短い。だからこそ、産地の人たちは収穫したその日に瓶へ閉じ込めます。
スーパーに並ばない果実の味は、産地とつながることでしか届きません。
▼ まちーくセレクトについて 地域コンサルタントとして現地に入り続けてきた人間が、 関わったまちで出会ったものだけを厳選してお届けします。 知っているから選べる。関わっているから続けられる。